新中1の数学指導

こんにちは、学塾MiRAiの山下です。
今日も少し時間が確保できたので新中1の数学指導について書いてみます。

この時期は4月からの中学校生活に向けて数学の先取り学習を行っています。
・ 正負の概念
・ 正負の加法・減法
・ 正負の乗法・除法
・ 指数計算
・ 正負の四則計算
・ 正負の数の利用(素因数分解・仮平均などなど)
授業回数としては6回もかければ十分な単元ですが、自塾では1ヶ月間はこの単元でしっかりと足踏みをしてもらうようにしています。
正負の数や正負の計算そのものはそこまで難度が高い単元ではありません。
「難しい」というよりは「符号の概念に慣れていない」ということなので「慣れるまで反復する」ことが重要になります。

英語の指導も同様です。
書くこと、解くことに慣れていない子どもたちに書くこと、解くことに「慣れてもらうこと」から始めていきます。
I am / You are ぐらい何とかなるだろう…と思いがちですが侮るなかれ思っている以上にトリッキーな間違いを子どもたちはするものなんです。
英語についてまで書いていると内容が雑多になるのでこれはまた次の機会にするとして…。

話を数学の指導に戻します。
中学生になっていく新7年生、正負の数の計算単元で丁寧に仕込む必要があるのが途中式の書き方です。

本人の解いている現物をHPに公開するのは気の毒なので私が手書きで書きなおしたものです。(あしからず。)

式の一部分を切り出して計算を進めてから全体に戻ってしまっています。
これはダメですね。

この間違った式の書き方、意外に多くの子どもたちがやります。

小学生の頃に筆算を横の余白でパパっと進めるのと同じ要領で分数の計算をパパっと進めればいいということを伝えて習慣を上書きしていきます。

答えが正しく求められているだけに、答えだけを見て○つけをしてしまうと見過ごされてしまいがちになる途中式の間違い。
新中3の式の展開でもよくあります。
乗法公式を使わずに何でもかんでも分配法則に頼ってといているのに答えがあってしまっているので気がつかれずにスルー…。
(気づいたころには後の祭り…)

他にも
-3×-2
この間違いも頻発します。
-3×(-2)
どういうときに(  )をつけるのか、こちらも習慣化できるまで言い続けてあげることが大切です。

簡単な単元だから自分で勉強できるだろうと思われがちな計算単元。
意識を高く取り組んでもらえるかどうかは指導者の声のかけ方やチェックの仕方しだい。
しっかりと時間をかけ、経過を大事に処理を進めていく感覚を育てることがこの時期の中学生への数学指導では大切だと思います。


ではまた近々何かしらで更新をしますね。