学塾MiRAiの山下です。
4月13日(月)から新型コロナウイルス感染拡大抑制のための取り組みとして始めた人数制限をした対面指導と中学2年生・3年生へのオンライン指導を始めて早いもので3週間が経ち、5月を迎えました。
5月3日(日)から4日間の休日をとり、5月7日(木)からは再び学校の休校期間の緊急シフトでの指導を継続していきます。
相変わらず子どもたちの学びをサポートするために、今自分にできることを試行錯誤しつづける毎日ですが、このゴールデンウイークの連休を一つの節目として今感じていることをざっくばらんに書こうと思います。
自分自身の頭の整理と今後の行動を改善するための備忘録としての意味合いが強い更新ですが、興味をお持ちいただいた方はお付き合いただければ幸いです。
さてまずは5月2日(土)までの指導で進めることができている具体的な単元を共有させていただきます。
・小学5年生
算数 面積(正方形・長方形)・小数×小数・小数÷小数・割合
国語 物語文・説明文・漢字
・小学6年生
算数 対称な図形・文字と式・分数×分数・分数÷分数・分数のかけ算と割り算の利用
国語 物語文・説明文・漢字
・中学1年生(7年生)
数学 正負の数・正負の四則計算・正負の数の利用・文字式の計算
英語 be動詞の文(Unit1・2)
理科 植物のつくり・光合成と呼吸・蒸散
社会 地球のすがた・世界の気候(※高山気候を除く)
・中学2年生(8年生)
数学 式の計算・連立方程式
英語 be動詞の過去形・一般動詞の過去形・過去進行形・未来・助動詞
理科 化合と分解・原子と分子・化学式と化学反応式・酸化と還元・質量保存の法則
・中学3年生(9年生)
数学 多項式の乗法除法・乗法公式・素因数分解・因数分解・乗法公式と因数分解の利用
英語 受動態・現在完了(継続・経験・完了・結果)
理科 力の合成と分解・速さ(瞬間の速さ・平均の速さ)・斜面と運動・等速直線運動・慣性
小学生は算数・国語、中学生は英語・数学をベースに理科の学習支援をしています。
中学1年生(7年生)は入学式後、まともに授業がスタートしないままに休校期間の延長が決まってしまったため、英語の比重を下げその分勉強の仕方を説明しながら理科・社会の学習を学校の教科書と塾のワークで進めています。
子どもたちと話をしていると予習をしようとしている生徒はほとんどいませんね…。
勉強は教えてもらってから演習するものであって、自分自身で進めていくものではない…そのような誤解が蔓延していることを再認識させられます。
勉強は自分自身で進めていくものだという感覚、主体的な学びに至れている生徒はほとんどいません。
学校からの課題も既習単元の復習ばかり…
勉強は授業で教えられてから『覚えるもの』『解くもの』という感覚が強すぎるのでしょうね。
数学や英語の例題(例部分)や説明部分を確認しながら確認問題を解き、添削をする際に開設を読む。
当たり前のことですが、当たり前のことだと強調して伝えてこられたかと自分自身の今までの指導を振り返ってみると指示したことの精度を評価すること、復習に対する比重が高かったように思います。
自戒の念も含めて本当に根の深い問題ではありますが、自塾に通ってくれている子どもたちが飛躍していくために着手をしていきたいテーマだと感じています。
もう1つ、オンライン授業を行っている中で痛感しているのは生徒のみなさんに対する指示徹底の難しさです。
画面に映る範囲がすべてなので何とも言えませんが、集中が途切れてオンライン画面から外側(家の中)に視線が向く生徒が出てしまうことも指導を行っていて悔しく感じます。
日常的に対面で指導をしているときには指示をした後、指示と異なる動きをしている生徒がいれば修正することは簡単ですですが、オンライン対応中は相手の表情が見えても手元までは同時に確認をすることができません。
あくまでも今の自分の指導力でオンライン授業が成立してくれているのは、オンライン授業をする前に生徒との関係基盤が対面での対応ができていたうちに事前に出来上がっていたからだということですね。
オンラインでのコミュニケーションに不慣れな私にとって、オンライン授業を行ったあとの心身の消耗はなかなかのものです…。
ただ、このことを通じて感じるのはこれから先の新しい時代を生きていく子どもたちには、できればオンラインでのコミュニケーションの便利さと不自由さを体感しておいてもらうべきだということです。
原点となる対面でのコミュニケーションの重要性とオンラインでのコミュニケーションの重要性、それに気がつける機会を中高生の段階で持てるかどうかはその後の生き方を変えるといっても過言ではないかもしれません。
新型コロナウイルスにより被っている影響は計り知れません。
ただ、追い込まれて強制的に変化を求められたにせよ挑戦したことで気がつけたこと、得ることができたこともまた少なからずあります。
一人ひとりが手にしたこの成長の火種・機会をどう活かせるかは個々人が少しでも前向きになることなのだろうと思います。
本当にありがたいことに、この状況下にありながら指導の継続にご理解をいただき対応を継続させていただけています。
そして5月から指導をスタートさせていただく新入生の方もいらっしゃいます。
ネットでもテレビでも常に誰かが誰かを批判している状況が目に入ってしまいます。
そんなネガティブな感情が蔓延した当たり前のことが当たり前ではない現状だからこそ、感謝の気持ちを持ち子どもたち・保護者の皆様に少しでも前向きになれる何かを考えていきたいと思っています。
本当に苦しい状況が続きますが、がんばりましょう!